アルガン油 Argania spinosa

アルガンオイルの特徴

アルガン油は、モロッコに自生するアルガンツリーの種子から抽出される植物オイルです。現地では古くから食用や肌のケアに活用されてきました。現在では、乾燥しがちな肌や髪にうるおいと艶を与える自然由来の美容オイルとして、世界中のスキンケア・ヘアケア製品に広く用いられています。
脂肪酸の約80％を占めるオレイン酸・リノール酸などの不飽和脂肪酸に加え、植物ステロール（α-スピナステロール、ショッテノール）やビタミンE（γ-トコフェロール）といった美容成分を豊富に含有。これらが肌のうるおいを守り、なめらかな質感へと導きます。
また、活性炭による脱臭のみを行い、脱色や脱酸といった精製工程は加えていません。そのため、香りを穏やかに抑えながらも、天然のビタミンEやフィトステロール、不飽和脂肪酸などの有用成分を自然のまま保持しているのが特徴です。

• フェイシャルケアに取り入れて、乾燥しやすい肌のうるおいをサポート
• ボディオイルとして肌のコンディションを整え、なめらかに保つ
• ヘアオイルとして髪のパサつきや広がりを防ぎ、自然なツヤ感を演出
• 妊娠期のスキンケアにも用いられ、肌をやさしく保護
• 乾燥しやすい手指や爪まわりの保湿ケアに

脂肪酸組成

• 抗酸化作用のあるγ-トコフェロールが多く含まれています。また、フィトステロールであるα-スピナステロールとショッテノールが多く含まれているのが特長です。

脂肪酸の種類と特徴

多価不飽和脂肪酸

リノール酸（オメガ-6系）、ガンマ-リノレン酸（オメガ-6系）、アルファ-リノレン酸（オメガ-3系）など

• 軽くさらっとしたテクスチャーで、べたつきを残さずしっとりした感触をもたらします。
• うるおいを与え、肌を整えます。

一価不飽和脂肪酸

パルミトレイン酸（オメガ-7系）、オレイン酸（オメガ-9系）、エイコセン酸（オメガ-9系）、エルカ酸（オメガ-9系）など

• 肌になじみやすく、なめらかで伸びの良い使用感を与えるオイルに多く含まれます。
• 皮膚をやわらげる（柔軟）作用があり、乾燥によるごわつきを防ぎます。
• 肌に自然なツヤを与えます。

飽和脂肪酸

ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸など

• 肌表面に軽い膜感を与え、しっとりとした感触や保護感をもたらします。
• テクスチャーをなめらかに整える性質があります。