エルバ・エルヴェティカのエッセンシャルオイル
ローマンカモミール Chamaemelum nobile
ローマンカモミール Chamaemelum nobile エッセンシャルオイル|オーガニック
フランス産オーガニックのローマンカモミール。甘くやさしい香りが魅力で、真正ラベンダーやプチグレンとのブレンドにもおすすめです

L'Excellence Olfactive
Herba Helveticaが厳選したE.O.B.B.D.品質のエッセンシャルオイルです
| 学名 | Chamaemelum nobile |
|---|---|
| 特性成分 | アンゲリカ酸イソブチル(Isobutyl angelate) アンゲリカ酸-2-メチルブチル(2-Methylbutyl angelate)など |
| 栽培抽出地 | フランス |
| 抽出方法 | 水蒸気蒸留法 |
| 生育条件 | オーガニック栽培 |
| 抽出部位・生育段階 | 花 |
| 内容量 | 5mL |
※ 特性成分、栽培抽出地などはロットにより変わる場合があります。
エッセンシャルオイルについて
「貴婦人」とも称されるエッセンシャルオイル
「貴婦人」— その気品ある香りと希少性からそう呼ばれる、ローマンカモミールのエッセンシャルオイル(精油)。
しかし、その品質は一様ではありません。ワインにおける「特級畑(グラン・クリュ)」のように、植物の香りはその土地の土壌、気候、標高といった独自の自然環境(テロワール)に深く影響されます。エルバエルヴェティカ(Herba Helvetica)のローマンカモミールは、その中でも特に香りが豊かになるとされるフランスの理想的なテロワールでオーガニック栽培されており、奥深く芳醇な芳香を湛えています。
その類まれなる香りを一滴たりとも損なわないため、製造過程には一切の妥協がありません。7月から8月の開花期、芳香成分が最も豊かになるタイミングを見計らい、手摘みします。そして、揮発しやすい繊細な香りを閉じ込めるため、収穫後すぐに、時間をかけて抽出されます。効率よりも品質を最優先する職人的な製法です。
収油率はわずか0.05~0.1%。これは、1,000~2,000kgもの花から、わずか1~2kgしか採れないことを意味します。理想的なテロワール、職人による丁寧な手仕事、そして植物が秘める自然の希少性。これらすべてが重なり合うことで生まれる一滴は、まさに「貴婦人」と呼ぶにふさわしい、得がたい価値を秘めています。
香りと成分
心に寄り添う香り
青りんごやトロピカルフルーツを思わせる、甘くやさしい香りが特徴です。柔らかなハーブのニュアンスが重なり、心を穏やかにする奥深い香調を持ちます。
この香りの源は、エステル類であるアンゲリカ酸イソブチル(Isobutyl angelate)やアンゲリカ酸-2-メチルブチル(2-Methylbutyl angelate)などの成分で、穏やかさと安らぎを生み出しています。
使い方
他のエッセンシャルオイルとブレンドすることで日常に取り入れやすくなります。植物油に希釈してブレンドオイルを作り、ハンドマッサージやセルフケアに用いると、やさしい香りを肌からふんわりと感じることができます。真正ラベンダー、プチグレン、ネロリなどと相性がよいことが知られています。
芳香浴に用いる場合は、香りがくどくならないように少量を用います。
穏やかな雰囲気を演出するブレンド ― ローマンカモミール × 真正ラベンダー × プチグレン
香りを広げるレシピ
ディフューザーや 芳香用徐放剤(あろまる) に垂らして、ベッドルームやリラックススペースに香りを広げてみてください。
香りをまとうレシピ
スイートアーモンド油 5mLに、上記のブレンドしたエッセンシャルオイルを加えてよく混ぜ、手首や耳の後ろに少量をなじませます。香りをやさしく吸い込み、心地よい香りの余韻をお楽しみください。ご使用前にはパッチテストを行ってください。
エッセンシャルオイルの特性に関する一部の情報につきましては、法令上の制約により本ウェブサイト上ではご紹介いたしかねます。
アロマテラピーにご関心のある方は、
書籍『ファミリーアロマテラピーの手引き』、aromanet-jp.com等をご参照ください。
植物のおはなし
やさしい香りで癒すローマンカモミール

ローマンカモミールChamaemelum nobileという名前は、ギリシャ語の「地面chamos」と「リンゴmelos」に由来し、「地面に生えるリンゴのような香りの植物」を意味します。地面を這うように育つ多年草で、葉や茎をこするとリンゴに似た甘い香りが漂います。
古くから薬草として親しまれ、古代エジプトではファラオのミイラにその精油が使われたとする説もあります。
この植物は、19世紀イギリスの家庭でも一般的な民間療法として使われており、ビアトリクス・ポターの絵本『ピーターラビットのおはなし』にも登場します。
畑でいたずらをしたピーターは、追いかけられて疲れ果て、家に戻る頃にはお腹をこわしてしまいます。そんな彼に、お母さんはカモミールティーをひとさじ飲ませ、ベッドで休ませるのです。
作中ではカモミールの種類は明記されていませんが、当時のイギリスではローマンカモミールが薬草として広く用いられていたため、このお茶もローマンカモミールであった可能性が高いと考えられます。甘くやさしい香りと、消化器や神経を落ち着かせる作用が古くから知られていました。
精油には、花びらが重なる八重咲きの「ダブルフラワー」種が使われ、主に花の部分から水蒸気蒸留で抽出されます。
ローマンカモミールは、昔も今も、人の心と体をそっと癒してくれる植物です。
※ 植物およびその抽出物(精油)の一般的な性質を紹介するものであり、製品の効果効能を示したものではありません。
