エルバ・エルヴェティカのエッセンシャルオイル
イランイラン Cananga odorata
イランイラン Cananga odorata エッセンシャルオイル|完全蒸留・オーガニック
完全蒸留によるイランイランのエッセンシャルオイル。甘くやわらかな花の香りが広がり、芳香浴やブレンドにもおすすめです。

L'Excellence Olfactive
Herba Helveticaが厳選したE.O.B.B.D.品質のエッセンシャルオイルです
| 学名 | Cananga odorata |
|---|---|
| 特性成分 | ゲルマクレンD(germacrene D) β-カリオフィレン(β-caryophyllene) α-ファルネセン(α-farnesene)など |
| 栽培抽出地 | マダガスカル |
| 抽出方法 | 水蒸気蒸留法 |
| 生育条件 | オーガニック栽培 |
| 抽出部位・生育段階 | 花 |
| 内容量 | 10mL |
※ 特性成分、栽培抽出地などはロットにより変わる場合があります。
エッセンシャルオイルについて
完全蒸留で華やかさから深みまでを凝縮
イランイランのエッセンシャルオイル(精油)は、南国の花を思わせる濃厚で甘美な香りが特長のフローラル系です。マダガスカル産のオーガニック栽培された花を原料に、水蒸気蒸留によって抽出されています。
イランイランの花に含まれているエッセンスは真夜中から早朝にかけてピークに達し、日が昇ると葉や枝のほうにエッセンスが移動するという性質があります。ですから、花の摘み取りは、太陽光によって芳香成分が蒸発しないよう早朝に行われ、すぐに蒸留されます。蒸留は約20時間かけて行われます。
この蒸留から得られるエッセンシャルオイルは、蒸留の経過順に、香りの高いものから低いものまで、エクストラ(初留分)、I、II、III(中留分から後留分)に分けられます。
エルバエルヴェティカ(Herba Helvetica)のイランイランは、コンプリートと呼ばれる完全蒸留です。エクストラから後留分までのすべての工程が含まれています。華やかさから甘さ、深みまでが調和し、まろやかで奥行きのある香りを堪能できます。
香りと成分
多彩な成分が織りなすやわらかい香り
イランイランのエッセンシャルオイルは、蒸留の経過によって「エクストラ」や「グレード I〜III」に分けられます。香水に用いられる初留分(エクストラ)は、リナロール(linalool)が豊富で、華やかで香り高いのが特長です。
一方、完全蒸留(コンプリート)では、リナロールのほかに、ゲルマクレンD(germacrene D)やβ-カリオフィレン(β-caryophyllene)などのセスキテルペン類が多く含まれ、さらに酢酸ベンジル(benzyl acetate)などと調和することで、全体としてやさしくまろやかな香調となります。
その香りは「花の中の花」と称され、甘美でフルーティーでありながら雑味がなく、濃厚さと透明感を併せ持っています。エキゾチックで官能的な印象を与えると同時に、ブレンド次第で落ち着いたやわらかさも引き出せるのが魅力です。
使い方
ディフューザーでの芳香浴や、おやすみ前のリラックスタイムに。真正ラベンダー、プチグレン、ベルガモット、マンダリン、ゼラニウムなどとのブレンドにも適しています。
やさしく包まれる夜の香り ― イランイラン × 真正ラベンダーのおやすみブレンド
一日の緊張がほどけ、心地よい眠りの準備に向けて穏やかな空間を演出します。
- イランイラン……1滴
- 真正ラベンダー……3滴
ディフューザーや 芳香用徐放剤(あろまる) に垂らして、ベッドルームやリラックススペースに香りを広げてみてください。深呼吸に寄り添う、やさしく落ち着いた雰囲気を演出できます。
エッセンシャルオイルの特性に関する一部の情報につきましては、法令上の制約により本ウェブサイト上ではご紹介いたしかねます。
アロマテラピーにご関心のある方は、書籍『ファミリーアロマテラピーの手引き』、aromanet-jp.com などをご参照ください。
植物のおはなし
魅惑の香りを咲かせるイランイランの花

イランイランCananga odorataは、東南アジア原産の常緑高木で、熱帯の多雨林に自生します。樹高は10〜20メートルに達し、しなやかな枝の先から垂れ下がるように咲く花は、細長くねじれた形をしており、開花後は緑色から徐々に鮮やかな黄色へと変化します。
特に黄色く色づいた花は香りが濃く、甘くエキゾチックな芳香を放ちます。この特徴的な香りから、古くより香料植物として珍重されてきました。
原産地に加え、現在ではマダガスカルやコモロ諸島などでも盛んに栽培されています。温暖で湿潤な気候を好み、十分な日照と水分を得られる環境で良質な花をつけます。
イランイランは、文化的にも深い意味を持つ植物で、インドネシアやフィリピンでは愛や豊穣の象徴とされ、結婚式や宗教儀式で花飾りや供物として用いられてきました。その華やかな見た目と甘美な香りは、祝祭や祈りの場に彩りを添える存在です。
花の収穫は、香りの最も強くなる早朝に行われることが多く、その後すぐに蒸留されます。これは香り成分の鮮度を保つためで、伝統的な精油づくりの工程のひとつとなっています。
こうして、イランイランは観賞用の美しさと文化的背景、そして香料植物としての価値を兼ね備えた特別な存在として、今もなお世界中で愛され続けています。
※ 植物およびその抽出物(精油)の一般的な性質を紹介するものであり、製品の効果効能を示したものではありません。
