エルバ・エルヴェティカのエッセンシャルオイル
ヘリクリサム Helichrysum italicum
ヘリクリサム Helichrysum italicum エッセンシャルオイル|オーガニック
サルデーニャ島で育まれる黄金の花ヘリクリサム。収油率わずか0.3%の稀少なエッセンシャルオイルで、甘く奥深い香りが特長です

L'Excellence Olfactive
Herba Helveticaが厳選したE.O.B.B.D.品質のエッセンシャルオイルです
| 学名 | Helichrysum italicum |
|---|---|
| 特性成分 |
酢酸ネリル(neryl acetate) γ-クルクメン(γ-curcumene) ジケトン類(イタリジオン/italidiones)など |
| 栽培抽出地 | イタリア(サルデーニャ島) |
| 抽出方法 | 水蒸気蒸留法 |
| 生育条件 | オーガニック栽培 |
| 抽出部位・生育段階 | 花付き全草 |
| 内容量 | 5mL |
※ 特性成分、栽培抽出地などはロットにより変わる場合があります。
エッセンシャルオイルについて
太陽の黄金、不滅の花「イモルテル」
ヘリクリサムは、地中海沿岸の太陽を一身に浴びて育つキク科の植物です。その名はギリシャ語の「Helios(太陽)」と「Chrysos(黄金)」に由来し、太陽のように鮮やかな黄色の花を咲かせます。摘み取った後も色と形を失いにくいことから、「イモルテル(不滅の花)」という美しい別名でも知られています。
この小さな花から抽出されるエッセンシャルオイル(精油)は、非常に希少で貴重なものとして扱われます。その理由は、驚くほど低い収油率にあります。わずか1kgのエッセンシャルオイルを得るためには、数百kgもの大量の花が必要となり、その収油率は0.3〜0.4%ほどしかありません。さらに、品質を左右する香気成分が最も充実する満開直前の短い期間を見極めて、手作業で丁寧に収穫されます。
また、抽出過程である水蒸気蒸留も極めて繊細な作業です。温度や圧力のわずかな変化で香りの質が大きく損なわれてしまうため、高品質なヘリクリサムのエッセンシャルオイルを生産できるのは、熟練の技術を持つ限られた蒸留所に限られます。このような背景から、ヘリクリサムはアロマテラピーの世界で特別な存在として大切にされています。エルバエルヴェティカ(Herba Helvetica)は、この稀少で奥深い香りを大切に選定しています。
香りと成分
ヘリクリサムならではの芳香成分“イタリジオン(ジケトン類)”
乾いたハーブとハチミツを思わせる温かみのある甘さが重なる、独特で奥行きのある香りが特長です。香りの個性は、以下の成分バランスに支えられています。
- 酢酸ネリル(neryl acetate):最も多く含まれる主成分。やわらかなフローラル調とフルーティーさで全体を軽やかにまとめます。
- イタリジオン(italidiones/ジケトン類):ヘリクリサムを象徴する成分群。スモーキーで土っぽいニュアンスを与え、まろやかさと深みを付与します。
- γ-クルクメン(γ-curcumene):温かみのあるスパイシーさを添え、香りに複雑さと奥行きを与えます。
使い方
植物油に希釈して手足のマッサージに。プチグレンや真正ラベンダー、ローズマリー・シネオールと相性がよく、ハーバル感とやわらかな甘さが重なって、朝晩の時間を心地よい香りで包みます。
やさしい温もりのブレンド ― ヘリクリサム × 真正ラベンダー × ローズマリー・シネオール
- ヘリクリサム……2滴
- 真正ラベンダー……3滴
- ローズマリー・シネオール……3滴
- 植物油(スイートアーモンド油 など)……10ml
清潔な容器にエッセンシャルオイルと植物油を入れてよく混ぜ合わせ、朝晩、手足になじませるようにやさしくマッサージを行います。香りとともに、ゆったりとした時間を味わえます。ご使用前にはパッチテストを行ってください。
エッセンシャルオイルの特性に関する一部の情報につきましては、法令上の制約により本ウェブサイト上ではご紹介いたしかねます。
アロマテラピーにご関心のある方は、書籍『ファミリーアロマテラピーの手引き』、aromanet-jp.comなどをご参照ください。
植物のおはなし
黄金色に輝く地中海の花 ヘリクリサム

ヘリクリサムHelichrysum italicumは、地中海沿岸の乾燥した日当たりのよい土地に自生するキク科の多年草です。草丈は30〜60cmほどで、銀白色の細い葉を持ち、初夏から夏にかけて直径数ミリの黄色い小花が球状に集まって咲きます。
強い日差しの下で金色に輝く姿は印象的で、属名Helichrysumはギリシャ語の helios(太陽)と chrysos(黄金)に由来します。花は乾燥しても色あせにくく、ドライフラワーとして長く楽しめるため、「イモーテル(Immortelle=永久花)」の愛称でも知られます。ただし、同じく乾燥花材として利用されるムギワラギクXerochrysum bracteatumとは別種です。
ヘリクリサム属は世界で約500種が知られていますが、精油が得られるのはごくわずかで、その中でもH. italicumは代表的な種です。自生地は地中海沿岸全域に広がり、特にフランス領コルシカ島、イタリア、クロアチアなどで栽培されています。
痩せた土壌や強い日差しにも耐え、地中海の景観を彩る植物としても重要な存在です。
※ 植物およびその抽出物(精油)の一般的な性質を紹介するものであり、製品の効果効能を示したものではありません。
