エルバエルヴェティカのエッセンシャルオイル
ユーカリグロブルス Eucalyptus globulus
ユーカリグロブルス Eucalyptus globulus エッセンシャルオイル|オーガニック
ユーカリの代表種グロブルスの葉から抽出したエッセンシャルオイル。スッと抜けるような清涼感のある香りで、シャープでクリアな芳香が特長です
L'Excellence Olfactive
Herba Helveticaが厳選したE.O.B.B.D.品質のエッセンシャルオイルです
学名 | Eucalyptus globulus |
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特性成分 |
1,8-シネオール(1,8-cineole) α-ピネン(α-pinene) グロブロール(globulol)など |
栽培抽出地 | スペイン |
抽出方法 | 水蒸気蒸留法 |
生育条件 | オーガニック栽培 |
抽出部位・生育段階 | 葉 |
内容量 | 10mL |
※ 特性成分、栽培抽出地などはロットにより変わる場合があります。

エッセンシャルオイルについて
シャープでクリアなグロブルス種
ユーカリグロブルスのエッセンシャルオイル(精油)は、主に成葉を原料として水蒸気蒸留法によって得られます。ユーカリ属の中でも個性が際立ち、近縁種のユーカリラジアタに比べて、よりシャープでクリアな印象を持つのが特徴です。
エッセンシャルオイルの品質や香りのバランスは、葉の成熟度や産地、収穫の季節によって変化します。市場には香料用に特定成分を調整したオイルも存在しますが、アロマテラピーにおいては、植物から抽出されたままの全成分がバランスよく含まれていることが大切です。
特に蒸留の後半で得られるグロブロール(globulol)やアロマデンドレン(aromadendrene)といったベースノートを形づくる成分までしっかりと含まれていることが、本来の豊かで奥深い香りを体感する上で欠かせません。
エルバエルヴェティカ(Herba Helvetica)のユーカリグロブルスはスペイン産で、力強くもバランスの取れた香りを備えた、まさに「王道」といえる品質として高く評価されています。
香りと成分
1,8-シネオールに偏らない成分バランス
ユーカリグロブルスの香りは、キャップを開けた瞬間に広がる、ミントを思わせるシャープで突き抜けるような清涼感が魅力です。そして時間の経過とともに、香りは変化し奥行きを増していきます。
- トップ〜ミドルノート(最初の香り):香りの中心は全体の55〜70%を占める1,8-シネオール(1,8-cineole)。すっきりとした爽快感の核を形成します。さらに、α-ピネン(α-pinene)など10〜20%を占めるモノテルペン類が加わり、フレッシュでウッディなニュアンスを添えます。
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ベースノート(香りの奥深さ):トップの爽快感が落ち着くと、セスキテルペン類のアロマデンドレンや、セスキテルペノール類のグロブロールなど重みのある成分が現れます。これらはどっしりとしたウッディ調や、甘く落ち着いたアーシーな香りをもたらします。
一見すると重たく感じられることもありますが、実はこの成分こそが香りの「土台」となり、軽やかな香りだけでは生まれない深みと落ち着きを全体にもたらしているのです。
また、このベースノートは他のエッセンシャルオイルとのブレンドでも大きな力を発揮します。柑橘系やハーブ系と調和し、より洗練された香りの広がりを楽しむことができます。
使い方
シャープさが印象的なユーカリグロブルスは、ブレンドによってさらに魅力を発揮します。ローズマリー・シネオールやラヴィンサラ、ニアウリと組み合わせれば、清々しさが一段と広がります。
澄んだ空気と深呼吸の香り ― ユーカリグロブルス × ユーカリラジアタ × レモン
ディフューザーや 芳香用徐放剤(あろまる)に垂らしてベッドルームやリビングに広げると、ユーカリの清涼感にレモンの明るさが加わり、軽やかで澄んだ香りが広がります。
エッセンシャルオイルの特性に関する一部の情報につきましては、法令上の制約により本ウェブサイト上ではご紹介いたしかねます。
アロマテラピーにご関心のある方は、書籍『ファミリーアロマテラピーの手引き』、aromanet-jp.comなどをご参照ください。
植物のおはなし
青い霞に彩られる森 ユーカリグローブルス
ユーカリグローブルスEucalyptus globulusはフトモモ科ユーカリ属の常緑高木で、原産地はオーストラリア南東部やタスマニア島です。成長が非常に早く、樹高は30〜50メートル、好条件では70メートルを超えることもある堂々たる大木になります。
世界にはユーカリ属が600〜750種ほど存在しますが、アロマテラピーで精油として利用されるのはごく一部で、その代表的存在がこのグローブルスです。
オーストラリアのユーカリ林を遠くから見ると、森全体が青みを帯びて霞んで見えることがあります。これは葉に多く含まれる1,8-シネオールなどの揮発性成分が太陽熱で空気中に放出され、光を散乱させるために起こる現象で、ブルーマウンテンズの景観としても有名です。
ユーカリは山火事との関わりが深く、葉に含まれる精油成分は可燃性が高いため燃えやすく、火災の熱で果実が裂け、種子が地表に散布されます。
焼け跡の土地にいち早く芽吹き、再び森を作り出すという「火と再生」のサイクルは、この樹種が厳しい環境に適応してきた戦略のひとつです。
※ 植物およびその抽出物(精油)の一般的な性質を紹介するものであり、製品の効果効能を示したものではありません。