エルバ・エルヴェティカのエッセンシャルオイル
セイロンシトロネラ Cymbopogon nardus
セイロンシトロネラ Cymbopogon nardus エッセンシャルオイル|オーガニック
レモンに似たフレッシュな香りにハーバルなグリーンを加えた爽快な芳香。産地では古くから虫除けにも用いられてきました。屋外でも重宝するエッセンシャルオイルです

L'Excellence Olfactive
Herba Helveticaが厳選したE.O.B.B.D.品質のエッセンシャルオイルです
| 学名 | Cymbopogon nardus |
|---|---|
| 特性成分 |
ゲラニオール(geraniol) trans-メチルイソオイゲノール(trans-methyl isoeugenol) カンフェン(camphene)など |
| 栽培抽出地 | スリランカ |
| 抽出方法 | 水蒸気蒸留法 |
| 生育条件 | オーガニック栽培 |
| 抽出部位・生育段階 | 葉 |
| 内容量 | 10mL |
※ 特性成分、栽培抽出地などはロットにより変わる場合があります。
エッセンシャルオイルについて
マイルドなシトロネラ
セイロンシトロネラのエッセンシャルオイル(精油)は、葉を原料に水蒸気蒸留によって得られます。セイロンシトロネラ(C. nardus)とジャワシトロネラ(C. winterianus)は同属ですが、成分比に違いがあり、前者はやや甘く穏やかな香り、後者はシャープで鮮烈な香調を特徴とします。
セイロンシトロネラのエッセンシャルオイルは、その香りを活かして芳香剤やルームスプレー、キャンドル、石けんなどの香料原料としても幅広く利用されています。また、屋外活動時や園芸用製品など、香りが虫を寄せ付けにくいとされる用途にも取り入れられています。
香りと成分
甘くてやわらかなシトラスグリーンが魅力
セイロンシトロネラの香りを一言で表すならば、「太陽の光を浴びた草原を思わせる、甘く柔らかなシトラスグリーン」の香りと言えるでしょう。
レモングラスにも似た爽やかさを持ちながら、より丸みと奥行きを感じさせるのが特徴です。その絶妙な香りのハーモニーは、主に以下の芳香成分によって構成されています。
- シトロネラール(citronellal):レモンを彷彿とさせる、フレッシュで力強いグリーンシトラス調の香りの中心を担う成分です。この爽やかな香りは、人が心地よく感じる一方で、虫が苦手とする香りとしても広く知られています。香りの第一印象を決定づけ、空間にすっきりとした清涼感をもたらします。
- ゲラニオール(geraniol):ローズ様の甘く華やかなフローラルノートを持つ成分。このゲラニオールの存在が、セイロンシトロネラの香りに単なる柑橘ではない、優雅な甘さと柔らかさを与えています。ジャワ種に比べてこの成分の比率が高い傾向にあることが、穏やかな香調の一因とされています。
- シトロネロール(citronellol):ゲラニオールと似たローズ系の香りを持ちつつ、より軽やかでグリーンなニュアンスを添える成分です。香りにみずみずしさと自然な印象を加えています。
ブレンドにおいては、柑橘系のエッセンシャルオイルと合わせると軽やかさが増し、ハーブ系やウッディ系と組み合わせると落ち着いた深みが加わります。天然由来の爽やかな香りは、室内空間をすっきりと演出し、アウトドアシーンにも心地よさを添えてくれます。エルバエルヴェティカ(Herba Helvetica)は香りの質を大切にしています。
使い方
すっきりとした香りが空間を包み、蚊を寄せつけにくい雰囲気づくりにも役立ちます。ユーカリシトリオドラと組み合わせると、より爽やかさが際立ち、軽やかな夏の香りになります。ゼラニウム、ペパーミントなどと相性が良いことが知られています。
夏の夕暮れブレンド ― セイロンシトロネラ × ユーカリシトリオドラ
- セイロンシトロネラ……3滴
- ユーカリシトリオドラ……2滴
ディフューザーや 芳香用徐放剤(あろまる)に垂らし、ベランダや窓辺、アウトドアスペースで香りを広げます。
涼やかな香りが夏の夜を包み、蚊が寄りにくい雰囲気をつくります。
エッセンシャルオイルの特性に関する一部の情報につきましては、法令上の制約により本ウェブサイト上ではご紹介いたしかねます。
アロマテラピーにご関心のある方は、書籍『ファミリーアロマテラピーの手引き』、aromanet-jp.comなどをご参照ください。
植物のおはなし
熱帯に香るセイロンシトロネラ

セイロンシトロネラCymbopogon nardusは、イネ科に属する多年草で、スリランカ(旧名セイロン)やインド南部をはじめとする熱帯・亜熱帯地域で広く栽培されています。
草丈はおよそ1〜1.5メートルに達し、株元から放射状に多数の葉を茂らせる姿はレモングラスに似ていますが、葉幅はやや広めで、葉を軽くこすると独特の甘さとほのかな苦みを含むレモン様の香りが立ちのぼります。
この香りの背景には、植物が外敵や害虫から身を守るために生成するシトロネラールやゲラニオールなどの成分があります。
原産地は湿潤な熱帯気候に属し、年間を通じて温暖で降水量の多い環境を好みます。日当たりの良い場所で旺盛に育ち、肥沃で水はけのよい土壌が適しています。葉は最大で1メートル近くまで成長し、成熟すると先端に細長い穂状花序をつけますが、観賞用というよりも香りを利用する目的が中心です。
収穫は葉が十分に育った時期に行い、精油採取に用いられます。なかでもスリランカ産のセイロンシトロネラは、インドネシア原産のジャワシトロネラC. winterianusと比べて香りがやや甘く、まろやかであると言われています。
園芸では、生きた株そのものが香りを放つため、庭植えや鉢植えで虫よけ目的に利用されることもあります。
※ 植物およびその抽出物(精油)の一般的な性質を紹介するものであり、製品の効果効能を示したものではありません。
