エルバ・エルヴェティカのエッセンシャルオイル
サイプレス Cupressus sempervirens
サイプレス Cupressus sempervirens エッセンシャルオイル|野生・オーガニック
イトスギから得られるサイプレスのエッセンシャルオイル。針葉樹特有のすっきりとしたウッディノートが広がり、落ち着いた森林の香りを思わせます

L'Excellence Olfactive
Herba Helveticaが厳選したE.O.B.B.D.品質のエッセンシャルオイルです
| 学名 | Cupressus sempervirens |
|---|---|
| 特性成分 | α-ピネン(α-pinene) 3-カレン(3-carene) テルピノーレン(terpinolene)など |
| 栽培抽出地 | モロッコ |
| 抽出方法 | 水蒸気蒸留法 |
| 生育条件 | 野生(オーガニック) |
| 抽出部位・生育段階 | 葉付き枝 |
| 内容量 | 10mL |
※ 特性成分、栽培抽出地などはロットにより変わる場合があります。
エッセンシャルオイルについて
際立つ森林の香り
モロッコ産のサイプレスは、地中海の清々しい風を感じさせる気候、人の手が加えられていない、ありのままの自然環境で育まれた、力強くピュアなエネルギーが感じられます。針葉樹ならではの清々しさの中に、ほのかな甘さが調和した奥行きのある、ヒノキにも似た香りが魅力です。これがエルバエルヴェティカ(Herba Helvetica)が厳選したサイプレスのエッセンシャルオイル(精油)です。
立ち仕事や歩き疲れた日のマッサージに取り入れられ、軽やかな感覚をもたらす香りとして親しまれています。
香りと成分
微量で多彩なセスキテルペン類の役割
- 香りの奥行きと持続性: 香りの主役はα-ピネン(α-pinene)などのモノテルペン類ですが、これら多彩なセスキテルペン類は、香りのミドルノートからベースノートを構成します。例えば、含有率が比較的高めのセドロール(cedrol)やδ-カジネン(δ-cadinene)などは、落ち着いたウッディな印象を与え、香りに深みと持続性をもたらします。
- 香りの複雑さの創出: β-カリオフィレン(β-caryophyllene)、α-フムレン(α-humulene)、γ-ムウロレン(γ-muurolene)など、多種多様なセスキテルペン類が微量ずつ存在することで、まるでオーケストラのさまざまな楽器のように、メインの香りを引き立て、よりリッチで複雑な香りのハーモニーを創り出しています。
このように多岐にわたる成分が検出されることは、原料植物が持つ成分を丁寧に、そして自然なバランスを保ったまま抽出できていることの証とも言えます。
最初に感じたシャープな森林の香りが、時間とともに落ち着いた温かみのあるウッディノートへと移ろっていくのは、まさにこの「微量で多彩なセスキテルペン類」のおかげなのです。
サイプレスは、メンズフレグランスや森林系ブレンドにも多く用いられ、日常の空間に地中海のイトスギ並木を思わせる清々しさを添えてくれます。
使い方
プチグレン、真正ラベンダー、ローズマリー・シネオールと組み合わせることで、すっきり感とやわらかさを併せ持つ香りになり、外出後や立ち仕事の後のレッグケアにおすすめです。
すっきり軽やかブレンド ― サイプレス × プチグレン × 真正ラベンダー × ローズマリー・シネオール
- サイプレス……1滴
- プチグレン……2滴
- 真正ラベンダー……2滴
- ローズマリー・シネオール……2滴
- 植物油(スイートアーモンド油など)……10mL
清潔な容器に植物油とエッセンシャルオイルを入れ、キャップを閉めてよく振り混ぜます。足首から太ももに向かって、下から上へやさしく撫で上げるようにマッサージを行います。
森林を思わせる清々しい香りと、グリーンフローラルのやわらかさが重なり、脚全体を軽やかに包み込みます。仕事やお出かけで疲れた脚を、香りとタッチでそっといたわる時間に。
エッセンシャルオイルの特性に関する一部の情報につきましては、法令上の制約により本ウェブサイト上ではご紹介いたしかねます。 アロマテラピーにご関心のある方は、書籍『ファミリーアロマテラピーの手引き』、aromanet-jp.comなどをご参照ください。
植物のおはなし
地中海の風薫るサイプレスの木

サイプレスCupressus sempervirensは、ヒノキ科イトスギ属に属する常緑高木で、地中海沿岸を代表する樹木のひとつです。樹高は20〜30メートルに達し、空に向かって細く直立する姿は、古代から変わらぬ風景として人々に親しまれてきました。葉は鱗片状で濃い緑色を保ち、一年を通して青々とした表情を見せます。
精油の原料となるのは、こうした葉のついた小枝。枝葉を手に取ると、ほのかに甘みを帯びたウッディな香りが立ちのぼり、乾いた大地と澄んだ空気を思わせます。この部分には香りの成分が豊富に含まれ、水蒸気蒸留によってサイプレス特有のすっきりとした芳香が引き出されます。
サイプレスは乾燥や痩せた土壌にも強く、根を深く張り、強風や厳しい日差しにも耐える生命力を持ちます。古代ギリシャやローマでは、常緑性と直立した樹形から永遠や不死の象徴とされ、墓地や寺院にも多く植えられました。また、その木材は耐久性と芳香性に優れ、家具や建材、彫刻などにも利用されてきました。
今日でも、サイプレスは庭園樹や防風林として景観を彩りながら、枝葉から得られる精油がアロマテラピーや香料分野で親しまれています。葉と枝が運ぶ香りには、地中海の風景をそっと閉じ込めたような魅力があります。
※ 植物およびその抽出物(精油)の一般的な性質を紹介するものであり、製品の効果効能を示したものではありません。
