ベルガモット Citrus bergamia

香りと成分

柑橘にフローラルが溶け合う香り
ベルガモットの香りは、爽やかな柑橘の明るさと、花のようなやわらかさが重なり合うのが特徴です。トップではレモンやオレンジに似た軽やかな清涼感が広がり、時間の経過とともにフローラルで優雅な甘さへと変化していきます。その過程でわずかに漂うビターなニュアンスが香りに奥行きを与え、洗練された印象を作り出します。

• リモネン（limonene） 約30〜40％：
  柑橘系に共通する明るくフレッシュな香りをもたらします。
• 酢酸リナリル（linalyl acetate） 約25〜30％：
  花のように柔らかく甘い香調を生み出し、ベルガモット特有の個性を支えています。
• リナロール（linalool） 約10〜20％：
  優雅でやさしい香りを加え、全体をまろやかにまとめます。
• その他の成分：
  ベルガプテン（bergapten）などのフロクマリン類を微量に含み、香りに深みと独自の余韻を添えています。

この絶妙な組成により、ベルガモットは香水やフレグランスの調合に欠かせない存在であり、またアールグレイティーの香料としても広く知られています。爽やかさとフローラルの調和が、多くの人に愛され続ける理由と言えるでしょう。

使い方

ディフューザーでの芳香浴や、気持ちを切り替えたい休憩タイムに。澄んだ空気感とやわらかな甘さが、心身をすっきりと整えます。
フランキンセンス、ラベンダー、プチグレンなどのエッセンシャルオイルとのブレンドにも適しています。
光に反応しやすい性質を持つベルガプテンという成分が微量に含まれています。そのため、お肌には塗らないでください。芳香浴が最も適した使用法です。

心を澄ませるブレンド ― ベルガモット × フランキンセンス

• ベルガモット……4滴
• フランキンセンス……1滴

ディフューザーや 芳香用徐放剤（あろまる）に垂らし、書斎やリビング、瞑想スペースなどに香りを広げてください。
ベルガモットの軽やかな柑橘の明るさと、フランキンセンスの深みある樹脂の香りが重なり、穏やかで落ち着いた空間を演出します。呼吸がゆったりと深まっていくような香りです。

エッセンシャルオイルの特性に関する一部の情報につきましては、法令上の制約により本ウェブサイト上ではご紹介いたしかねます。
アロマテラピーにご関心のある方は、書籍『ファミリーアロマテラピーの手引き』、aromanet-jp.comなどをご参照ください。